一般社団法人 身体均整師会東京支部ホームページ
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〜お知らせ〜

■1月の支部研修会予定■
日時:1月20日(日)
講師:深沢功先生(尋牛均整院・東京支部長)
講題:「投影姿形と異常観察法」
会場:上原社会教育館(代々木上原駅徒歩5分)
※テキストとして以下のものをご用意ください。

テキスト
・筋肉操縦法(教科書)
副読本
・講座集復刻版 第2集
・講座集復刻版 第5集

■今後の支部研修会予定■
2月17日(日)坂戸哲(さかとあきら)先生(木場均整指導所)「類別克復法(観歪法)」
3月24日(日)金井周二先生(金井均整院)『身体均整法的関節運動〜肩関節〜』
※3月のみ第4日曜日に開催
4月21日(日)金井周二先生『身体均整法的関節運動〜膝関節〜』

※詳細は下記「東京支部だより」最新号をご覧下さい。

 
東京支部バックナンバー(2012年12月)

■■ 第177号 身体均整師会 東京支部会報  ■■

◇ 東京 支部だより ◇

■■          2012年 12月■

発 行 身体均整師会 東京支部

事務局 東京都小金井市本町1-2-14 コーポ牧田102

責任者 深沢 功


■12月の予定■
◆第471回東京支部研修会◆

「臨床応用」
講師 鏡八重子先生

12月の支部研修会は、昨年に引き続き講師に鏡八重子先生をお招きし、様々な体型や主訴のモデルに対する臨床を通じて、観察・調整の流 れをたっぷりと披露していただきます。

素早く切れ味のよい施術展開。その流れを均整と漢方の視点から、施術の間中、とぎれることなく解説して下さいます。膨大な量の技や考え方の中から、ひとつでもふたつでも持ち帰ることができれば、新年からの臨床の幅も広がり 、深みもきっと増すでしょう。

写真は去年の様子。

何万人ものお客様の力になってこられた均整師の手。

すぐに真似のできるものではありません。鏡先生の手技を見て解説を聞いて、できれば刺激も受けてみて下さい。その触れられた感触が指針となり、均整師としての成長をますます加速させてくれるはず。 越谷にてお待ちしています。(田川)


・日 時 12月16日(日)
・場 所 越谷市「サンシティホール」3階 第1和室
・時 間 午後1時〜午後4時50分
・料 金 身体均整師=\2,000

●忘年会のお知らせ
研修会終了後、サンシティホール1Fの中華料理店「香港亭」にて、
恒例の忘年会を開催いたします。
5時30分開始、会費1500円です。是非ご参加下さい。

■会場案内■
住所:越谷市南越谷1-2876-1
地図:http://www.suncityhall.jp/info/post_27.html
交通:
JR武蔵野線南越谷駅
東武スカイツリーライン新越谷駅
(地下鉄日比谷線・半蔵門線直通)より徒歩3分


■今後の支部研修会予定■
2013年
1月20日(日)深沢功先生「投影姿形と異常観察法」
2月17日(日)坂戸哲先生「類別克復法(観歪法)」
3月24日(日)金井周二先生『均整法的関節運動〜肩関節〜』
※3月のみ第4日曜日に開催
4月21日(日)金井周二先生『均整法的関節運動〜膝関節〜』


■第470回支部研修会報告■

11月18日の支部研修会は、笹塚区民会館に於いて、東京支部長である深沢功先生を講師として「十二種体型」の講題でご講義いただきました。

2011年3月の「F1〜F6」に続き、今回は「F7〜F10」までの観察と調整法を研修しました。

【肋骨型】
○上実下虚。骨盤が小さい。肩の緊張がとれないと痛みがとれないタイプ。例えば肩をゆるめれば腰痛がおさまる、など。

○風邪と肋骨型:F8は風邪をひきやすく、F7はひきにくいが、ひくと治りにくい。

○前後型との見分け方例:前後型は首がまっすぐ。肋骨型は前に斜めにつく。前屈動作のとき、F1は上の方から首→胸→腰の順で前屈。肋骨型はお尻をいったん後ろに引き腰→胸→首の順に前屈。

○スポーツ選手の多くはF7。前後型は計画だけで満足してしまい、回旋型は行動するだけで考えない。冷静に相手と自分の状況を読み試合中の行動に反映させられるのは合理的な肋骨型。

○左右型との見分け方例:足関節、鼠径部胸鎖乳突筋の観察。

例えばF8であれば『右の足関節に異常(胃の働きに関係する。偏食、食べ方にムラがある』『右鼠径部中央の緊張・右胸鎖乳突筋の緊張(どちらも迷走神経の緊張を表す)』など、F4に似ていて判別が難しい場合も。しかし、F8はF4よりも少し右重心。

「少し」がポイント(F7はF3と比べて「少し」左重心)。左右型のほうが、より足関節が開大している。

○肋骨型調整ポイント:L1とL5のバランスをとる。調整は伸びの反射が効果的。立位で軽く後ろに反ったときに、上体が捻れる側の足を伏臥位で引く。

L1は思考の中枢、L5は行動力の源。両者のバランスがとれている(どちらにも力がある)から合理的。どちらからも力が抜けると、話すのも体を使うのも嫌になる、肋骨型の要注意パターンに。早めの調整がお勧め。

 

【骨盤型】
○全体の姿形としてピラミッド型。骨盤が他の部位に比べて相対的に大きい。

○F9は顔のパーツが中央寄り。リトルグラマー。凝縮した印象を受ける。顔が年をとらない(シワがない)。

○F9は集中力あり。ボール投げを始めると5時間も6時間もやめずに遊び続けられる子供は、F9の可能性あり。

○仙骨。F10は仙骨の跳ね上がりが少なくペタッとしている。この場合、若いときやせていても、年をとるにつれて太る。

○F9は全関節が閉じる傾向。F10は躯幹に近い関節が開、末端が閉(回旋型は全関節が開大傾向)。和式のトイレにしゃがむかたちのときに、かかとが浮くのはF10。F9は浮かない。

 

○骨盤型椎骨の作用:C7「手関節の神経支配、D4「骨盤の可動性そのものに影響、D12「臀筋に影響」L4「骨盤の開閉」S3「全関節を支配」

D4に可動性がないと、骨盤をいくら調整しても、もとに戻る。D12を整えれば臀筋がゆるむので、骨盤そのものの歪みが浮き出てくる。各椎骨の作用を踏まえて椎骨調整した後、骨盤自体を整える。

 

【臨床へのヒント】
○刺激も体型に合わせて。そそっかしい人にはそそっかしい(イメージの)刺激を入れてあげる。

○リズムをとり戻す。かたちや動きがそろうに越したことはないが、それよりも大切なのはリズムをとり戻すこと。自力で戻りたいのに戻れなくなっている部分の手助けをしてあげる。例えば、顎関節が痛い場合の股関節調整。股関節の動きの左右差が大きすぎて、1回の施術によってピッタリそろわなくても、整う範囲で整えばリズムは戻り、顎関節の状態もよい方向に変化する。

 

研修後は近くの居酒屋にて、深沢先生を囲んでさらにお話を伺いました。

東京支部主催の全国講習会打ち上げも兼ね有意義な時間を過ごすことができました。(レポート:田川)

〜治療する側に十二種体型がある〜
深沢 功
野口晴哉先生の「体癖」を読んでいて気づいたことがあります。野口先生のような観察は、私にはとうてい出来ないということです。私ごときが野口先生に対し次のように述べるのは不遜の極みとは思いますが野口先生は9種独特の底意地の悪い観察をしていたのではないかと思うのです。

例えば、一種(上下型)、均整法では前後型陽性の指導法で、『一種に対する指導法というのは極めて容易で、それこそ歯みがき粉を飲ませて神経痛を治す位は朝飯前である。ただそれに勿体をつけるオブラートがいる。何処そこの何と、カタカナの名前をつけて三万円位するというような、そういうオブラートに包めばよい。大体は長生き型で、頭に余分なものを持たないで、毒にも薬にもならないようなおもちゃを潜在意識に入れることに成功すれば長生きする。』と、述べています。

私は根が単純に出来ているせいか「人の心理まで観察し、心の反発心まで利用するという治療はとても出来ないなー」と感じたのですが、その時、受者が十二種に分類できるのならば、治療する側の観察法や施術法にも十二のタイプがあるのではないか、と気づいたのです。

前後型の治療家は、前後型の性格で、患者を観察し、分類し、診断し、施術する。左右型の治療は、左右型の性格で、それを行う。つまり、体型ごとに、その体型独特の得意とする観察法や診断法があるのではないでしょうか。

亀井先生は、『均整法におけるところの定石としての刺激法がある。その刺激法の感度を受けてもらったら、そのものからあなた達の身体に適したようなものを、あなた達で考え、あなた達の手で読んで、その定石から出た変った技術を使っていただきたい。これが本日の講座の目的であります。そうしないと私以上には成り得ない。‥‥‥‥私は体型からいえば消化器型と呼吸器型を加味したものである。そのような体型をもった、同型の人は私の刺激法を行ってみるともっとも修得しやすいでしょう。体型が違えば自分の体型に適した方法の刺激を、定石を基本にして自分で自分のものを作りあげてほしい。均整法を行う人は沢山おりますけれども、どの人も同じ型を示す者がない。だから全員の行っている手技をみてみると、全員刺激が違う。そのところがまた均整法の特色である。ところが他の指圧法であるとか、整体であるとかいう手技療法は全部同じである。整体の野口先生の門下生の操法をみると、全員、全体が同じ形で同じ手をはこんでいる。それはむろん操作は生きるでしょう。しかしあれを真似したところで、野口先生の身体の体力に叶うた刺激法であって、他の者の行うものにはならない。(機関誌「均整」第33号 刺激の定石について 機関誌復刻版下巻)』と述べています。

均整を世の中に認めてもらうためには、現在の世の中の価値観、すなわち科学的、客観的な価値観に合わせなければなりません。しかし、そうすると、こうした治療家ごとの違いというものは無視されて、全部の治療家が画一的な治療になってしまいます。味も素っ気もない、面白くない世界が出現しそうです。なによりもそうすると、手技の命、多様性というものが死んでしまうのではないでしょうか。

私は、1999年ホームページを立ち上げましたが、そこで、手技は客観を重んずるのではなく、主観を重んじて成功する医学だと述べましたが、このように考えると益々その感が深くなるのです。


■東京支部・自主活動情報■
◆第225回手技研究会◆
・日 時 12月20日(木)17時位〜21時位 (毎月3回目の木曜日に開催しております)
・場 所 中野区大和町1-65-4増田ビル2F ザ・均整法せいたい
・問合せ 池田 勝
・参加料 ¥1,000

◆手技勉強会◆
受者、整者、第3者が納得する、「3つの納得」 の為を目標に、実際にクライアントを招いての実技及び実技指導を実践し ます。
受者の施術料は、事故発生時に賠償保険の対象にするために、初回~3回まで1,000円、4回以降は、3,000円を徴収しております。
・日 時 毎週木曜日10時~21時 (但し毎月3回目 の木曜に限り17時位まで)
・場所、問い合わせ 上記手技研究会と同
・参加料 無 料

◆横糸汎用操法練習会◆
シンプルな刺激手段と、定石に基づいたやさしい観察・設計方法の練習会です。簡単な技を幅広く活用するコツを身につけましょう。 初心者歓迎。ひきつづき汎用性の高い筋肉操作を中心に練習予定です。12月20日(水曜)までに御申込ください。

・日 時 1月4日(金)14時〜17時 (参加者多数の場合は時間枠拡大します)
・場 所 京王新線幡ヶ谷駅の近隣施設
・参加料 \1,000
・世話役 馬場久宏
※問い合せ、参加申込は馬場先生まで

◆天内練習会 & 頭脳開発研究会◆
正しい角度・張力によって基本的な操法で的確に効果を出すための練習、しなやかな操作で受者に負担をかけずに必要な刺激を十分に入れる練習を続けています。 三原則と十二種体型に基づき臓器から頭脳まで迷わず調整できる均整師を目標に、施術の流れに圧迫・屈曲・伸展・叩打・振動・擦過等の手技を組み込み実践的に学んでゆきます。 会場手配の都合がありますので関心のある方は早めに御連絡下さい。

・日 時 12月21日(金)13時15分〜16時45分
・場 所 JR中央線武蔵小金井駅もよりの 天内先生施術所または近隣施設
・参加料 \1,000
・世話役 馬場久宏
※問い合せ、参加申込は馬場先生まで

◆均整法 原理を語る夕べ◆
研修形式ではなく、ざっくばらんに均整法の原理や関連する各分野の技・理論について情報交換 ・意見交換する茶話会または食事会です。 基本的にフリートークです。参加される方は前日までに御連絡ください。

・日 時 1月8日(火曜)16時〜19時+α (途中参加、途中退席自由です)
・場 所 JR新宿駅付近を予定
・参加料 無料。ただし会場費か喫茶店レストラン等で開催の 場合の飲食費等は各自負担になります。
・世話役 馬場久宏
※問い合せ、参加申込は馬場先生まで

◆松山旅行企画 均整法の源流に触れる◆

身体均整法は愛媛県療術師会での亀井師範の研究から生まれました。その源流の地を訪ねてみたいとは思うもののなかなか機会がありませんでしたが、来年4月くらいまでの間に松山をよく知る天内先生に案内をしていただける機会がありそうなので旅行を企てたいと思います。

現地での活動についても、亀井師範のお墓参り、御子息孝先生の御話を聞く、亀井師範の時代の療術師会会長であった内臓賦活術の常楽院訪問、技術研修など充実した旅行となるよう検討中ですので、関心をお持ちの方は希望日程を含めリクエストをお寄せください。

・世話役 馬場久宏先生

 


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