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東京支部だよりバックナンバー(2012年7月)

■■ 第173号 身体均整師会 東京支部会報  ■■

◇ 東京 支部だより ◇

■■          2012年7月■

発 行 身体均整師会 東京支部

事務局 東京都小金井市本町1-2-14 コーポ牧田102

責任者 深沢 功 TEL/FAX0422ー33-9782


■東京支部研修旅行のお知らせ■                                     
今年は新緑の箱根路を計画いたしました。
1日目は坂戸哲先生による有意義な研修を行います。
2日目は箱根フリーパスを使って新緑の箱根路を巡ります。
ロープウェイに乗り、地獄谷では「1個食べれば7年長生きをする」といわれる黒卵を食べ、海賊船に乗り船旅を楽しみます。
どうぞ奮ってご参加下さい。

* 日時:H24年7月29(日)、30日(月)1泊2日
* 宿泊場所:箱根みたか荘
 神奈川県足柄下郡箱根町二ノ平1287−5 TEL:0460(82)1116
* 料金:14,370円
 宿泊費8,500円(入湯料込み)+箱根フリーパス5,000円(交通費込み)+ロマンスカー特急料金
・新宿から乗車の場合は8,500円+5,000円+870円(片道)
・新宿以外の場合、各駅により金額が違いますので、フリーパスは各自ご購入下さい。

* 行程
7月29日
 9:10 新宿駅小田急線2階急行改札口集合
※直接現地入りの方は、箱根湯本駅改札12:30集合(昼食ご一緒の場合は11:00集合)
14:00 箱根みたか荘着
14:30〜18:30 研修会(講師:坂戸 哲先生)
19:00〜20:00 食事
20:00〜22:00 (ミニ研修、自由討論)懇親会   

7月30日
 9:30 観光に出発(海賊船、地獄谷など)
15:45 箱根湯本駅で流れ解散

*注意事項
1)1日目、2日目の昼食は各自払いとなります。
  ※1日目の昼食は自由です。一緒に行かれても、駅待合室で召し上がっても結構です。
2) みたか荘の周りは全くお店はありません。ご心配な方は箱根湯本でご購入をお勧め致します。
3) 翌日はロープウェイ、船、軽いハイキングなどがありますので、動き易い格好、靴でお出かけ下さい。
4) お飲物、おつまみの差し入れは歓迎いたします。
5) 研修会練習用にバスタオルまたはヨガマット1枚持参ください。
6) タオル、バスタオル、歯ブラシセットは宿泊先に用意されています。
7) 宿泊費のキャンセルは3日前までにご連絡下さい。2日目からキャンセル料が掛かってきます。
8)旅行保険は掛けておりませんので、各自の対応でお願いします。

※問い合わせ・申し込みは天内、福田、田川まで。


■7月の予定■
◆第467回東京支部研修会◆

【原理を臨床に生かす〜 骨格と経絡をめざして編】
講師 馬場久宏先生

7月の支部研修会は「原理を臨床に生かす」の後編となっていますが、前編の方で言い漏らしたこと上手に伝えられなくかったこともいくつかありますので簡単に振り返ってから御説明したいと思います。その前に研修イメージ図を再掲載していただきますので、こちらをご覧ください。


わかりにくい話は細かい理屈の積み重ねで理解 しようとするより大まかなイメージでとらえた方が有効なことがありますので、この図を作成しました。

6/7月の支部研修の進行の予告であると同時 に研修テーマそのもののひとつである「(人の身体などの)複雑なものをどのように理解するか」の方法論を示した図でもありますので何度か眺めておいていただければ幸いです。

6月の前編ではこの図の3くらいまで終わらせたかったのですが、実際は3に入りかけたくらいまでしか進みませんでした。このペースですと後編で予定した内容の残り全てをお話するのは難しそうですので後編の副題は「骨格と経絡をめざして」に改めさせていただきました。

後述のとおりすぐに使える実技については前の段階で既にかなりのパターンを盛り込んだのですが 理論の話はそれほど進んでいませんので、6月の研修に参加できなかった方が後編から参加されても問題ないと思います。心配せずに御参加ください。実技についても復習を含め後編では練習時間を長めにとって進行したいと思いますので、中堅・ベテラン の先生方はひきつづき慰安を兼ねて後輩の練習に身体を貸していただければと思います。

さて研修の狙いについて前編では二項対立の概念を中心に話を始めました。千変万化する臨床での操法を支える共通の考え方が原理原則なわけですが、 具体的←→抽象的と分けて考えれば、刺激の手段や 角度、張力、間、量度など手技自体の原則は前者に三原則や四病因など人間というもののあり方を解明しようとする原理は後者に属します。仮に今まで多種多様な操法を習ってきたにもかかわらず自信が持てなかったり臨床での手技の選択に迷う新人均整師がいるとすれば、具体性または抽象性を補完することで臨床での自由自在さと調整効果の向上が期待できると考えられ、何の操法であれそこから具体的な 原則と抽象的な原理を引き出し使い回すことができれば臨床での施術は何倍も楽になるわけです。

とりあえずの目標としては「身体のどの部位にも使える手技・方法論を複数具えた均整師」であるための「原理原則の整理」を研修の狙いとしたわけですが、前編の研修で実技の面での軸とした二項対立は「素朴で直接的な手技」←→「洗練された間接的な手技」ということになります。 前者の代表として最初のデモで叩打を使った首の回旋動作の調整を行いましたが、調整目的の部位やその近傍を直接刺激するような素朴な方法であっても角度(受者の姿勢)や間(呼吸)の活用により均整法らしさを活かした技として使うことができます。

また前者と後者の中間的な手技として目的部位を圧定したうえでの遠隔からの揺さぶり・運動性刺激をお見せして練習していただきました。このような介達的な刺激法も均整法の多くの操作を特徴づけているものです。後者の「洗練された間接的な手技」に属するものは角度と張力による遠隔操作、相関関係や反射を使った遠隔操作、体型調整による全体から部分への効果投影などがあるわけですが、目的部位に手を触れずして調整するこれらの方法こそが均整法の華だと言えるでしょう。デモとして下肢を操作点として改変した三原則の刺激の応用(このデモの説明は今月の後編へ持ち越していますが全身の体型調整です)、そして反射の中でも最重要とされるにもかかわらず忘れられがちな伸筋の伸反射の手技をお見せし、さらに遠隔から角度をとっての揺さぶりや叩打による背部調整および回旋・側屈のくつろぎ姿勢→強制姿勢での揺さぶりによる調整(全身の体型調整)をお見せして練習していただきました。

時間の都合で観察・確認については筋肉を中心に行いましたが、田川先生が触診学として定例て指導してくださっているような椎骨や骨盤の可動 性検査をしてみると上記のような誰にでもできる容易な調整で多くの場合は骨格までちゃんと整っています。6月の支部研修会・再研修会に参加さ れた方はぜひ臨床で確認してみてください。

以上のような前編を踏まえ、7月は二項対立の深堀りから三原則へと話を進めて行きます。三原則を語れば当然の展開として十二種体型が見えて きますから、いかに易しく簡単に十二種体型を活用するかを取り上げます。実技としては三原則の 刺激の全身への応用として私が考案した「三筋調整法(さんきんのしらべ)」を中心に、優しい骨格への刺激や経絡の刺激の工夫なども取り上げる予定です。新人の方は赤本185ページからの関節の最密位について復習して参加していただくと有益だと思います。(馬場)

・日 時 7月15日(日)
・場 所 渋谷区笹塚区民会館
・時 間 午後1時〜午後4時50分
・料 金 均整師=¥2,000

■会場案内■

笹塚地図
『笹塚区民会館』
渋谷区笹塚 3-1-9
電話:03-3377-1060
交通:京王線 笹塚7分
交通:バス[渋63][渋67] [渋68][宿41] [宿45]系統 「笹塚中学」2分


●今後の研修会予定●
・8月19日(日曜日)
・講題:頭蓋骨操縦法
・講師:矢作智崇


■第466回支部研修会報告■

6月の東京支部研修会において、馬場久宏先生に『原理を臨床に生かす~呼吸と三原則編』の講義を「筋肉反射」や「ゆすぶり」を使ったデモを交えて講義して頂きました。

実技練習では、支部内の交流を活発にする目的で新人とベテランが組む形で行われました。新人均整師はベテラン均整師から様々なアドバイスをもらうことができ、とても貴重な経験だったと思います。


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【上肢伸筋の伸反射】<赤本P.196〜参照>
受者の背中の緊張を上肢の操作と呼吸を使ってゆるめる。
角度と張力をとり、吸気の頂点で放つ。
調整後は、受者の側屈動作が改善。


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【ゆすぶり刺激】
受者の背部の緊張をとるためにゆすぶり刺激を行う。
緊張部分に刺激がいくように足の角度をとることが重要。
膝から下の刺激は腰部の緊張を緩和する効果がある。

技のバリエーションを増やすことの重要性を説明し、様々なゆすぶり刺激を披露。


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【くつろぎ姿勢と矯正姿勢】
受者の体型を観察して骨盤の左右差を比較し、高い方はより高く、
肩関節も同じように高い方をより高くし、くつろぎ姿勢をさせた上で調整を行 う。
くつろぎ姿勢での調整後は矯正姿勢での調整。
くつろぎ姿勢から矯正姿勢として受者の体型を変えていくことで
゙効果的に調整をすることが可 能。

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その他、様々な文献から亀井先生の言葉を多数引用されて、均整法の原理を独自の解釈を交えて講義して頂きました。
また、2項対立という概念を軸に、均整法の理論と手技をどのように捉えるべきかを話されました。
馬場先生の講義は全2回。
今回の講義で提示された馬場先生の考え方やデモの伏線がどのように次回に繋がっていくかが気になります。
(レポート:城〜じょう〜)


■東京支部・自主活動情報■
◆第220回手技研究会◆
・日 時 7月19日(木)17時位~21時位 (毎月3回目の木曜日に開催しております)
・場 所 中野区大和町1-65-4増田ビル2F ザ・均整法せいたい
・問合せ 池田 勝 TEL.03-5373-3643
・参加料 ¥1,000

◆手技勉強会◆
受者、整者、第3者が納得する、「3つの納得」 の為を目標に、実際にクライアントを招いての実技及び実技指導を実践し ます。
受者の施術料は、事故発生時に賠償保険の対象にするために、初回~3回まで1,000円、4回以降は、3,000円を徴収しております。
・日 時 毎週木曜日10時~21時 (但し毎月3回目 の木曜に限り17時位まで)
・場所、問い合わせ 上記手技研究会と同
・参加料 無 料

◆均整法 原理を語る夕べ◆
研修形式ではなく、ざっくばらんに均整法の原 理や関連する各分野の技術・理論について情報交 換・意見交換する茶話会または食事会です。 初回の今回は6月・7月の支部研修会の難解だ った点や感想、こぼれ話などをテーマにいろいろ お話ししたいと思います。 参加される方は前日までに御連絡ください。

・日 時 7月21日(土曜)15時〜18時+α (途中参加、途中退席自由です)
・場 所 詳細未定ですがJR新宿駅付近を予定
・参加料 無料 ただし会場費か喫茶店レストラン等で開催の 場合の飲食費等は各自負担になります
・世話役 馬場久宏
※問い合せ、参加申込は馬場先生まで

◆触診練習会◆
5月の支部研修会で田川先生が御指導くださった 頚椎、胸椎、腰椎、骨盤のカイロプラクティック的な触 診を互いに練習するための場です。経験者からの指導も受けられます。参加者の合意により上記以外の観察法・操縦法の練習の場としても活用していただけます。
フルタイムではなく時間を限っての参加も可能ですが、経験者による指導が受けられるのは一部の時間帯です。 7月29日(日曜)までに御申込ください。

・日 時 8月5日(日曜)13時〜17時
・場 所 京王新線幡ヶ谷駅の近隣施設
・参加料 ¥1,000
・世話役 馬場久宏
※問い合せ、参加申込は馬場先生まで


■あとがき■
多くの技を学んだけれども、それをどう施術に取り入れていいのかわからない、どの身体のどの訴えに対してどう応用していいのかわからない。

多くの技を学んだけれども、それが果して正しい 角度なのか正しい張力なのか正しい間なのか、自信がない。

わからないから手がでないし、わからないから上 手く結果がでないし。わからないまま手を出して、 わからないままでも結果が出たりして、だから余計にわからない。

こう毎日蒸し暑い日が続くと眠れない事もあります。最近の統計によると、睡眠不足だとどうやらマ イナス思考に陥りやすくなるそうです。目の前の「うれしい」を喜べず、「怒りや悲しみ」などの現象にアンテナを張る傾向になるようです。

施術に悩んだら、夜なべして勉強しなおすよりも ビールでも飲んでぽわわんとして、早く寝るに限り ます。おやすみなさい。また明日。

明日はきっとうまくやれるに違いない。だから明日がんばろうっと。(矢作)

 


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