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東京支部だよりバックナンバー(2012年2月)

■■ 第168号 身体均整師会 東京支部会報  ■■

◇ 東京 支部だより ◇

■■          2012年2月■

発 行 身体均整師会 東京支部

事務局 東京都小金井市本町1-2-14 コーポ牧田102

責任者 深沢 功


■第460回支部研修会報告■

1月15日の支部研修会は、笹塚区民会館において、金井周二先生に『AKA法(関節包内運動) 〜肩関節〜』をご講義いただきました。

【肩関節調整を三段階に分けて練習】
◯第一段階
肩関節を最大ゆるみの位置に保ち、把持した上腕骨頭を、「関節包内運動」の範囲内5方向 (前方、後方、内方、外方、下方)に動かす。

いくところまでいった後、2,3mm遊ばせる感覚。関節の中の小さなストレッチと考える。

※肩関節の最大ゆるみの位置:45°外転、35° 屈曲、軽度内旋

※関節包内運動:骨運動に伴わない動きである関節の遊び運動

 

◯第二段階
「関節の構成運動」のかたちをとりながら、関節包内運動を行う。 写真では右肩関節を外旋させて上腕骨頭を把持し、関節包内運動のみを行なっている。


※関節の構成運動:骨運動に伴う関節面の運動

 

◯第三段階
構成運動を他動的に行いながら、上腕骨頭を凸の法則に従ってスライドさせる。 肩関節が外旋すると、上腕骨頭は凸の法則により前方に滑って出てくる。その動きを、骨頭を把持した手で助長しつつ、肩関節を外旋方向に構成運動させる。


 

【臨床応用】
◯骨頭を押し込みつつ構成運動を繰り返し、可動域を広げていく。


 

◯四十肩・五十肩の場合、外転や屈曲、要する にバンザイ動作に制限のあることが多い。その場合の観察点として、動作が120°を超えて以降、肩関節がきちんと内旋できるかどうかがポイント。上腕骨頭を把持し、バンザイに持っていきながら、内旋の動きの悪い箇所を徐々に解放する。

 

◯肩を傷めている場合には、関節包内運動が全方向に動きにくく感じることもある。その中でも最も動くところを探し、動かない方向へ僅かずつ動かしていくのもコツのひとつ。

2月は引き続き金井先生を講師に迎え、膝関節を中心に、凹の法則に従った調整を勉強します。(レポート:田川)


■2月の予定■

●東京支部研修会
【AKA法(関節包内運動)〜膝関節〜】 講師 金井周二先生

AKA法とは、関節面の滑り運動や関節の遊びなどに注目し、関節運動の改善をはかる手技です。

1月の支部研修会では肩関節を「凸の法則」 に従い、腕の動きと反対に関節を滑らす操縦法 を勉強しましたが、今月は「凹の法則」により動きと同じ方向へ滑らす勉強を膝を使い勉強します。

先月は、身体均整法における経絡線の扱い方 や、12種体型を施術にどう応用させるか、など日頃金井先生が、身体均整法にこだわり身体均 整法と他の手技療術との差別化をはかるため取り組んでいらっしゃる臨床の方法などをご紹介いただく事ができました。

2月はどんなお話を聞かせていただけるか、とても楽しみにしております。


※今月の会場は場所を変えて千駄ヶ谷区民会館で開催されます。お間違えのないようお願い申し上げます。

・場 所 渋谷区千駄ヶ谷区民会館
・時 間 午後1時〜午後4時50分
・料 金 身体均整師=\2,000

■会場案内■
住所:神宮前 1-1-10
電話:03-3402-7854
交通: JR 原宿駅 徒歩10分
   東京メトロ千代田線 明治神宮前駅 徒歩
   都バス[池86]系統「千駄谷小学校前」 3分
   都バス[早81]系統「原宿外苑中前」 2分


■東京支部自主活動情報■
(1)第215回手技研究会
・日 時 2月16日(木)17時位〜21時位 (毎月3回目の木曜日に開催しております)
・場 所 中野区大和町1-65-4増田ビル2F ザ・均整法せいたい
・問合せ 池田勝
・参加料 ¥1,000

(2)手技勉強会
受者・整者・第3者が納得する「3つの納得」の為を目標に、実際にクライア ントを招いての実技及び実技指導を実践 しています。

受者の施術料は、事故発生時に賠償保険の対象にするために、初回〜3回まで1,000円、4回以降は、3,000 円を徴収しております。

・日 時 毎週木曜日10時〜21時(但し毎月 3回目 の木曜に限り17時位まで)
・場 所 手技研究会と同
・参加料 無 料

(3)ふくろう均整会
ふくろう均整会は、星野一彦先生、大村浩二 先生が中心となった、施術者のための勉強会です。

・日 時 第2水曜日(但し変更もあり) 午後6時〜9時開催(開場は5時半)
・場 所 池袋・勤労福祉会館5階和室 ※参加は自由です。

会場費の分担ということで(遅刻しても)毎 回500円だけいただいています。施術経験者対象なので、実践的な勉強内容になります。出欠、参加、入会・退会は自由で、均整師でない方でも参加OKです。

連絡係:秋島 香

(4)天内method練習会&頭脳開発研究会

昨年8月の支部研修会でとりあげた圧迫・屈 曲・伸展および叩打・振動・擦過等の手技と施術の組み立てについて練習会を行います。

また亀井師範が均整法の中心課題としながら 近年のカリキュラムではまとまった形で学ぶ場のない頭脳開発について、有志のみなさんと共に研究してゆきたいと思います。

各回定員12名程で行いますので参加を希望される方は早めに御連絡下さい。
継続的に開催する予定ですが単発で参加していただいても大丈夫です。

8月の支部研修研修を受講できなかった方も 遠慮なくどうぞ。



・日 時 2月26日(日)13時15分〜16時45分
     3月11日(日)13時15分〜16時45分
・場 所 JR中央線 武蔵小金井駅よりすぐ (別途ご案内します)
・参加料 \1,000
・世話役 馬場久宏

【会員による支部便りの活用】
東京支部では支部会員が各地域で開催され ている活動を応援いたします。
勉強会、研究会、ボランティア活動、従業 員募集など、案内や募集など、各種お知らせなどございましたら支部便りで紹介させていただきます。
支部便り担当の矢作までご連絡下さい。


 

■東京支部からお知らせ■
◆DVD作製記録◆
東京支部では、講師の先生に許可を得た研 修会についてはその模様を録画し販売をして おります。 購入方法は、
1)支部研修会場販売
2)電話での販売発送
・連絡先=片岡久雄

【DVD 目録】
〜支部研修会の記録:2007〜
2007.1.14 西脇幸宏先生 「相関関係」
2007.2.12 大村慶人先生 「身体均整法基本操法 前編」
2007.3.11 大村慶人先生 「身体均整法基本操法 後編」
2007.4.25 柄沢康弘先生 「均整法と気功」
2007.6.17 今村和行先生 「臨床応用(鞭打ち症、子宮筋腫他)」
2007.8.19 田川直樹先生 「鏡先生の勉強会で習った観察、手技、調整、等々」
2007.9.16 山口他津子先生 「基本操法 揺さぶり」
2007.11.23 坂本元一先生 「膾髄神経反射」
2007.11.23 坂本元一先生 「頚部、肩、胸背部、腰部の操法」

~DVD紹介~
2007.1.14 西脇幸宏先生 「相関関係」
・「上下」「内外」「同型」「同質」「体型」の紹介
・体型相関:回旋型の受者の変化が出にくいときに、 肋骨型の調整をする
・内外相関:腹部で椎骨の緊張をとる
・同型相関:胸椎緊張部を仙骨孔へのゆさぶりで調整


■今後の支部研修会■

◎3月18日(日) 講師:天内 登先生
3月の支部研修会では、ペアストレッチとその応用について天内 先生に御指導いただきます。

スポーツ選手の障害防止・パフォーマンスの改善手段に端を発したストレッチは手軽な健康管理手段としても親しまれていますが、特に2人で行うペアストレッチは均整師にとって参考になる重要なエッセンスを含んでいます。

受者をリラックスに導くための体勢や適切な伸展の量度などを学べるよう基礎から指導していただくとともに、ストレッチの臨床への応用についても御教示いただけると思いますので、お楽しみに。


 

■あとがき■

先月の金井先生による講義中に、とても印象的だったのが「均整と他の手技の差別化を考える」 と仰られていた事でした。

ある症例と対処法を、亀井師範が紹介してくださっており、みなさんはどうしてそこに刺激をいれると症状が変化するかと考えた頃がありますか、と金井先生は私たちに問いかけました。

その答えは経絡の流注を辿る事だと教えてくだ さったのでわかったのですが、なるほど、亀井師範は確かに「均整法では経絡線を運動線と考えるように」と仰られていました。

症状のある箇所にどの気の流れがあるかを考え るだけで、多くの(難しかった事)が実は簡単に答えがでるものだと気づきました。

身体均整法には、あらゆる手技や考え方が情報として数多く集まっており、それらは『三原則』 というものを軸にして有機的に結ばれています。

内臓の強弱性の欠如を姿勢(平衡性)で確認し、経絡線に可動性を与える事で解決させられる事は身体均整師でしか思いつかない方法です。

難しい事を考え過ぎて、実はものすごくシンプルであった身体均整法の基本的な勉強を怠っていたのかな、などとぽつり考えながら講義を聴いていました。

いやいやまだまだですね。私は。

もっともっと身体均整法を知りたいです。(矢作)

 


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