一般社団法人 身体均整師会東京支部ホームページ
〜身体均整師会東京支部のホームページ〜

東京支部だよりバックナンバー(2012年1月)

■■ 第167号 身体均整師会 東京支部会報  ■■

◇ 東京 支部だより ◇

■■          2012年1月■

今年もよろしくお願いいたします。東京支部委員一同

発 行 身体均整師会 東京支部

事務局 東京都小金井市本町1-2-14 コーポ牧田102

責任者 深沢 功


2012年のご挨拶 東京支部長 深沢 功

明けましておめでとうございます。

私にとっては待望の2012年がやってきました。予言されているとおりになるのか、またノストラダムスのように肩透かしをくらうことなるのか、どちらにしても楽しみです。

おそらく、肩すかしの方でしょう。なぜなら、すでに2010年、年頭の「支部だより」にも書きましたが、聖書のマタイ伝第二四章にそう書かれているからです。終末の日が近づくにつれて、ニセ予言者や、ニセキ リストが現れて人々を惑わすそうですから。

では、終末は来ないのか?、と言うと「必ず来る、イチジクの葉の茂るを見て夏の近きを知れ」といわれているのです。これはどういうことでしょうか。私の解釈では、イチジク葉が茂るのは自然なことですからその日が近づくと、誰にでもわかるということだと思います。 2012年がその年かどうかはわかりませんが、近頃続いて起っている世界的な数々の異変を見ていれば、それが近づいているのは確かなことだと思われます。

物事には始まりがあり終わりがある。人にも誕生があり死がある。多分、文明にも始まりがあれば終わりもあるのでしょう。おそらく、およそ5、6,000年ぐらい前に始まったわれわれの文明の終わりが近いのだと思います。

今から5、6,000年ぐらい前に何があったのか。

約7,000年前から5,000年前は完新世の気候最温暖期といわれ、現在より2〜3度気温が高い状態が続いてい ました。他にヒプシサーマル、気候最適期、最暖期, 気候最良期、最温暖期、最適気候とも呼ばれ、人類の豊かな生活が営まれていたそうです。。

この後、5,000年前〜2,500年前は、ネオグラシエーションと呼ばれ、氷河の前進が世界的に起こった寒冷期です。氷河拡大期、氷河再拡大期とも言われるそうです。この頃、気候悪化により古代文明は崩壊し人の移動、侵略が増加したといわれています。日本では三内丸山遺跡が消滅(4500年前)しています。
この後の2,500年前〜現在を温暖期と言い現在の気温になったといいます。

(http://ja.wikipedia.org/wiki/古気候学#.E5.9C.B0.E7.90.83.E3.81.AE.E6.B0.97.E5.80.99.E3.81.AE.E6.AD.B4.E5.8F.B2)

(http://ja.wikipedia.org/wiki/完新世の気候最温暖期)

つまり、およそ5,000前の急激な寒冷化の為に、それまで豊かに暮らしていた文明が滅び、新たな、現代につらなる文明が勃興して来たと私は考えています。

以上は、古気候学で言われている説を拝借したものですが、キリスト教のある一部の人びとも、次のよう に言っています。

『〜世界の始まりはわずか6000年前、そしてキリストの誕生はBC4年と結論された〜ジェームス・アッシャーは約400年前に生きたアイルランドの牧師である。彼は世界の始まりの日を旧約聖書と新約聖書にしるされた出来事をたどることによりBC4004年10月22日(土)であると求めた。.........ともかく、約6000年 前に宇宙が始まったとの結論を得たわけである。』(http://highsociety.at.webry.info/201004/article_8.html)

また、2012年の人類滅亡説の元となったマヤ歴でも、長期暦では5125年前に世界が始まり、今年の2012 年12月21日(冬至)で終わるといっています。

どうですか? ジャンルがまったくバラバラなところでいわれていることでも、結構一致しているのです。 その、現代の文明の特長を一言でいってしまえば、「時」を「金」換えた文明と言えると思います。まさに「時は金なり」と言う言葉どおりなのです。しかし、これは正しいでしょうか。図形の証明などで使う補 助線ならぬ、補助語を使うと、この誤りがたちどころにわかります。

「時」を現す他の言葉はないでしょうか。「生命(いのち)」はどうでしょう。「時は生命(いのち)な り」です。まことにぴったりの補助語だと思いませんか。

では三段論法です。

「時は金なり」「時は生命なり」故に「生命は金なり」あるいは「金は生命なり」となります。 生命は金を積めば買えて、命長らえることになります。しかしこれは成り立ちますか? 成り立ちません。 もっとも一部の人には成り立つかもしれません。例えば、金を積んで、人から奪った腎臓を移植する人もいるようです。おぞましいですね。もっとも現代の文明の特長をともいえますが。

どこが間違っているのか。時=金としたことです。そして、時=金にすることにより栄えた文明が われわれの文明です。この矛盾にいち早く気づき、われわれに警告を発したのはドイツの作家ミヒャ エル・エンデです。エンデは児童文学「モモ」でその矛盾を告発しました。

『あらすじ:イタリア・ローマを思わせるとある街に現れた「時間貯蓄銀行」と称する灰色の男たち によって人々から時間が盗まれてしまい、皆の心から余裕が消えてしまう。しかし貧しくとも友人の 話に耳を傾け、その人自身をとりもどさせてくれる不思議な力を持つ少女モモが、冒険のなかで奪わ れた時間を取り戻すというストーリー。

解釈:ストーリーには、忙しさの中で生きることの意味を忘れてしまった人々に対する警鐘が読み 取れる。このモモという物語の中では灰色の男たちによって時間が奪われたという設定のため、多く の人々はこの物語は余裕を忘れた現代人に注意を促すことが目的であるとされている。しかし、エン デ本人が世の中に訴えたかったことは、この「時間」を「お金」に変換し、利子が利子を生む現代の 経済システムに疑問を抱かせることが目的だったという事が、のちに発行された『エンデの遺言』と いう書籍に記載されている。なお、この事に最初に気が付き、エンデ本人に確認を取ったのはドイツ の経済学者、ヴェルナーオンケンであるとされる。http://ja.wikipedia.org/wiki/モモ_(児童文学)

この「時」を「金」に換えた文明が滅ぶのです。喜ばしいことではないですか。考えによってはこれほど幸運な時代はないと思います。歴史の大変動を体で体験できるのですから。そしてその後は、予言によれば黄金の時代だそうです。

その時が近づいて来ています。皆さん心の準備はよろしいですか。

■1月の予定■
●支部研修会
【AKA法(関節包内運動)〜肩関節〜】

講師 金井周二先生

AKA法とは、関節面の滑り運動や関節の遊びなどに注目し、関節運動の改善をはかる手技です。

1月の支部研修会では、四十肩などの関節の可動制限を 解除し、痛みを軽減させる方法としてAKA法を紹介、臨床上とても役に立つ知識と実習の習得を目指します。

均整法の関節操法においても関節包内運動を意識した操 法はいくつか紹介されており、また星野一彦先生や大村浩二先生からも全国講習会や支部研修会で関節をスライドさ せる実習を講義いただいており、我々にとっても馴染み深 い手技です。

これまでも東京支部では、数回にわたって金井先生に指導をお願いしてきました。図を使った大変分かりやすい解説で関節運動の仕組みを理解した上で、その運動制限の解除を実践してみましょう。

・日 時 1月15日(日)
・場 所 笹塚区民会館
・時 間 午後1時〜午後4時50分
・料 金 身体均整師=¥2,000
開場は午後12時45分からとなります。
入室後、受付で記帳をしてからご参加ください。

笹塚地図

『笹塚区民会館』
渋谷区笹塚 3-1-9
電話:03-3377-1060
交通:京王線 笹塚7分
交通:バス[渋63][渋67] [渋68][宿41] [宿45]系統 「笹塚中学」2分


■第459回支部研修会報告■

12月18日の支部研修会は越谷コミュニティセ ンターに於いて、鏡八重子先生に『臨床応用』をご講義いただきました

【立位の観察】
手のひらで大きくとらえ、その感触を自らの脳に伝える。

肩や肋骨、骨盤の上がり下がり、巻き込み、 筋肉の厚みなどを同時に感じ、体型の複合、主 訴部分と全体のつながりを観察する。

【主訴を動きに置き換える(1)】
モデルは右膝痛。右膝関節の屈曲がしにくい。

主訴部分が痛くなく、かつ健側と患側の屈曲が同じになるところまで下肢を開く。健側下肢の陽経(伸筋側)を張り出す状況になれば、上肢は陰経(屈筋側)に捻りやすい側を使い、より捻って張力を出し、角度を取った下肢にぶつ けていく。

【主訴をかたちに置き換える】
例えば婦人科系の不調では、前頭骨は締まり過ぎている場合が多い。 頭を真上から観察すると、後ろが広く、前かせまい‘おにぎり型’になっている。

【主訴を動きに置き換える(2)】
モデルは左腰痛。左の股関節が右と比べて開 きにくい。

開きが左右同じになるまで下半身を右屈。下 肢は陰経を張り出す状況のため、上肢は陽経を 使って調整。

五十肩など、主訴が上半身にある場合には、 上肢を使って角度を取り、下肢を操作する。

食べ過ぎ飲み過ぎ、運動不足、ストレス過多 などから来る現代人の不調には、自律系刺激が有効。

操作の際「上り下りの原理」「吸気・呼気」 も使い分け、陰陽のバランス調整を通じて自律 系のバランスを整える。

 

研修後は会場近くの中華料理屋さんにて忘年会。

研修会も忘年会も、念のため広めの部屋を借 りましたが、それでも入りきらないほど。

村松会長をはじめ、鏡塾の先輩方も多数いら して下さり、大盛況の支部研修会でした。 (レポート:田川)


■東京支部自主活動情報■
(1)第214回手技研究会
・日 時 1月19日(木)17時位〜21時位 (毎月3回目の木曜日に開催しております)
・場 所 中野区大和町1-65-4増田ビル2F ザ・均整法せいたい
・問合せ 池田勝
・参加料 ¥1,000

(2)手技勉強会
受者・整者・第3者が納得する「3つの納得」の為を目標に、実際にクライア ントを招いての実技及び実技指導を実践 しています。

受者の施術料は、事故発生時に賠償保険の対象にするために、初回〜3回まで1,000円、4回以降は、3,000 円を徴収しております。

・日 時 毎週木曜日10時〜21時(但し毎月 3回目 の木曜に限り17時位まで)
・場 所 手技研究会と同
・参加料 無 料


■あとがき■
今年もよろしくお願いいたします。

旧年は、震災によって多くの方の命や、あらゆる財産が犠牲となりました。

そしてその事実は年が明けても私たちの胸にずっしりと残っております。

東京支部が掲げるテーマのひとつとして「共生」 があります。従来は身体均整師による身体均整法 を軸とした「共生」でありましたが、これからは もっとその解釈をひろげ、身体均整法をより多く の方と共有し、亀井師範の云われた「世の為、人 の為」の言葉を実践して行きたいと思います。

まだまだ私は未熟です。もっともっと学技を研 鑽し、身体均整師としてもっともっと世界と共生 したいと新年の朝焼けに願うのです。(矢作)

 


Copyright 2006〜2011 身体均整師会東京支部 All Rights Reserved.