一般社団法人 身体均整師会東京支部ホームページ
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東京支部だよりバックナンバー(2011年4月)

■■ 第159号 身体均整師会 東京支部会報  ■■

◇ 東京 支部だより ◇

■■          2011年4月■

発 行 身体均整師会 東京支部

事務局 東京都小金井市本町1-2-14 コーポ牧田102

責任者 深沢 功


あたらしく身体均整師会東京支部の会員となりましたみなさんへ
身体均整法学園ご卒業、おめでとうございます。そして、ようこそ東京支部へ!


東京支部は、「共生」をテーマに、ひと月に100名以上のクライアントを呼べる「100名均整師」を育てるべく活動をしております。

特に、近年では亀井師範の残された沢山の資料を紐解き、身体均整法を探る研修会に力を入れております。

また、身体への観察法の訓練の反復や、たくさんの素晴らしい講師を招き、いろいろな角度から施術をみつめられる機会を設けております。

身体均整法をより学びたい方、さまざまな志をもち活動をする応援をしていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

たのしくいきましょう!


■4月の予定■
(1)4月の支部研修会

【研修センターマニュアル】
・実技デモンストレーション
・テクニック実習

講師 田中菜穂実 松岡博子他

すでにご存知の方もいらっしゃると思いますが、身体均整師会では研修センターを運営し、マニュアルの練習をかさね実際にクライアントをとって臨床しております。

そのマニュアルは、学園で学んだ様々な観察法やテクニックをひとつに結びつけ、臨床に応用できるようなものとなっており大変優れた内容です。

また、すでに開業されている方なども、それを学ぶ事で施術の組み立てを見直すきっかけにもなり、あたらな発見などもあると思います。

編者は指導員として現場で接していますが、テクニック面などで教わる事も大変多く、1年2年とセンターでマニュアルを練習した研修生の施術時の姿勢など、かなりベテランの臨床家の域にあるのではないかと感じられます。

今回の研修会では、そのマニュアルをお配りするとともに、実際にそれに基づいた施術をひととおりご覧いただき、そして幾つかのテクニックを練習していただこうと思います。

どうぞお楽しみに。


※4月より東京支部研修会は、第3日曜日開催と
 なります。ご注意ください。
 4月の研修会は、今年学園を卒業して東京
支部に入会した方々を招き、歓迎を意味を込
めて参加者全員無料で開催いたします。
・日 時 4月17日(日)
・場 所 笹塚
・時 間 午後1時〜午後4時50分
・料 金 身体均整師 無料
     一 般 ¥1.000 
 笹塚地図

 


■第452回支部研修会報告■

3月13日の支部研修会は、荒川区旭町会館に於いて、東京支部長である深沢功先生を講師として、「十二種体型各論」の講題でご講義いただきました。


【十二種体型総論・各論(抜粋)】

 

前後型:

○F1の首は長い。長くなければ太い。緊張していて硬い。
○F2は首に力がなく、頭部が小さい。顔面の顴骨部分に赤み(高血圧多い)。
○F1は身長が高くなくても高く見える。F2は実際に身長が高い。
○持っているエネルギーを前後型は思考力に、回旋型は行動力に使う。肋骨型はその中間で無駄がない。

左右型:

○F3が丸々したフランス料理のコックだとしたら、F4は和食料理人など職人的なイメージ。
○F3は椎骨も丸い感じ。
○F3は左肋骨が側方に張り出し、F4は右に張り出す。肋骨型は左右に張り出す。

回旋型:

○例えば生理に関する症状では、F5は生理痛、F6は生理不順として現れる。
○F5の痛みは急性的に、F6の痛みはかゆみとして現れる。急性の痛み調整はF5調整でよい。
○緊張すると腰が捻れてくるのはF5、弛緩すると腰が捻れてくるのはF6。

肋骨型:

○ロンベルグ現象では肩で調子をとる。骨盤型は骨盤で調子をとる。
○F8は肋骨が下へ下りてきているため、腸骨稜との間(腰のくびれ)に指が2本くらいしか入らない。
○F1は首がまっすぐ付いているが、F7は前に突き出ていて鳩胸。

骨盤型:

○F9は腸骨の開閉に、F10は股関節の内外旋に特徴が現れる。
○躯幹に近い関節が開き、末端の関節が閉まっているのがF10。
○腸骨稜を触診したとき長く感じたら骨盤型。

筋肉型:

○F11は例えば調整中、足を持ち上げたらそのまま自分で上げっぱなしにしてしまう。自発性過多。
○F12は関節が動きすぎるくらい動き、弾力がない。ガクガク動く。

 

【体型観察後の調整例】

頭脳型:

脊柱の1側に指をすべらせ、D6で止まったとすると、脳で受け止めていたストレスが消化器に異常を表したと観察できる。

この場合、消化器調整ではD6は整わない。頭の緊張をとればD6が整う。

 

左右型:

仰臥位でどちらの肩が床から浮き上がっているかを観察。腸骨も同様に。同側の肩と腸骨が浮き上がっていれば左右型。対側であれば回旋型。

 

下がっている側の坐骨を、頭方へ向けトントントンと叩打して上げる。

足を20cm持ち上げ、重心側の足首をゆっくり回してもよい。持ち上げずに回すと頭脳型調整に。20cm持ち上げることで消化器に効かせる。

 

【臨床へのヒント】

○耳の異常はF1、2に出やすい。アキレス腱とL5で調整。
○肩の上がり下がりはD6が支配。食欲をなくさせる点でもある(消化器機能抑制点)。D6神経を働かないよう抑制してやると食欲が出てくる。
○片頭痛は左右型から出てくるケースが多い。
○背中を解放してあげない限り(コリコリを見つけて、コリコリをとってあげない限り)、お客様の次回来院にはつながらない。

 

研修後は、地元にお住まいで研修会場も手配して下さった片岡久雄先生の「寿匠(じゅしょう)均整院」にて、講師の深沢先生をねぎらいました。(片岡先生、ありがとうございました)


 

情報量が非常に多かったため、今回の研修では左右型調整までしか進みませんでした。

回旋型調整以降については今後、機会を設定して、再び深沢先生に講義していただく予定です。(レポート:田川)


■東京支部自主活動情報■
(1)第204回手技研究会
・日 時 4月19日(木)17時位〜21時位
     (毎月3回目の木曜日に開催しております)
・場 所 中野区大和町1-65-4増田ビル2F
     ザ・均整法せいたい
・問合せ 池田勝
・参加料 ¥1,000
(2)手技勉強会
 受者・整者・第3者
が納得する「3つの納
得」の為を目標に、実際
にクライアントを招いて
の実技及び実技指導
を実践しています。
 受者の施術料は、事故発生時に賠償保険の対
象にするために、初回〜3回まで1,000円、4回以
降は、3,000円を徴収しております。
・日 時 毎週木曜日10時〜21時(但し毎月3
     回目の木曜に限り10時〜17時位)
・場 所 手技研究会と同:ザ・均整法せいたい
・参加料 無 料





■あとがき■
3月の支部研修会時、震災で亡くなられた方々に対して支部長の号令のもと、黙祷を捧げました。

この震災の代償はあまりにも大きく、被害にあわれた方々へは捧ぐ言葉も見つかりません。

震災から一ヶ月が経ち少なくとも私個人は落ち着いて状況を見渡せる事ができるようになりました。今、元気に息をして生活ができている私には何かできる事はないのだろうかと考えました。私の力は小さく、施術以外にこの手を使う能力は他にありません。私はこの手を使って何かしようと思いました。身体均整師は共に嘆くのが仕事ではなく、人々を元気にさせる手伝いをするのが仕事です。

支部委員のなかには、施術料から一部を義援金とされる方や、講座を開催しその売り上げを義援金とされる方もいます。私も今、どうしたらこの手で誰かを笑わせる事に繋げられるだろうかと考えております。

東京支部に所属してる仲間へは、師会事務局より連絡していただき、今のところ多くの会員の安否が確認できております。しかし、まだ直接連絡がつかない方もいらしております。この支部便りが届かない地域にお住まいの方もいらっしゃるかもしれません。この支部便りを手にされた方で、もし被災された仲間の状況などがわかる方がおられたら支部長まで連絡くださるようお願い申し上げます。

震災後、各所の原因不明の痛みや内蔵疾患、睡眠障害、めまい等々、震災の影響と思われる、自律神経の働きに支障をおこしたクライアントが増えております。また親族を亡くされた方などもいらしております。

まずは私たちが笑顔で、そしてせいいっぱいの施術をしてあげられたらな、と思います。(矢作)



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