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東京支部だよりバックナンバー(2011年1月)

■■ 第156号 身体均整師会 東京支部会報  ■■

◇ 東京 支部だより ◇

■■          2011年1月■

発 行 身体均整師会 東京支部

事務局 東京都小金井市本町1-2-14 コーポ牧田102

責任者 深沢 功


新年の挨拶


東京支部長 深沢 功


明けましておめでとうございます。

目下の所、私の関心毎は2012年がどうなるのかという事ですが、マヤ遺跡のあるグァテマラでは、その年をマヤの長期歴(5125年周期)の終わり、また新たな年の始まり「years0」として祝うそうです。すなわち新紀元0年です。人類が滅亡するというのは西洋人のデマだそうです。

その年が新たな年の幕開けとなり、新しい価値観が始まるとすれば、それはどんなものになるでしょうか。私の関心はここにあります。そこで、鬼に笑われますが、2012年に見たい初夢を書いてみます。

目が覚めると、世界のお金の利息が無くなるばかれか、逆になっていました。つまり、お金を貯めていると、逆利息によりその額が少なくなってしまうのです。1%逆利息がつくと、1000万円の貯蓄は次の年には990万円、その次には980万円、さらに次の年には970万円となるのです。

したがってお金のある人は我先にとお金を使いだしました。企業もどんどん設備投資に乗り出しました。たちまち世界から貧困は無くなってしまったのです。

そんな馬鹿なとお思いですか。小規模ながらこのような事は実際に起きていたのです。

1932年、世界恐慌のまっただ中。オーストラリアの人口4300人のヴェルグルという町で「毎月1%ずつ価値が減って行くお金」というものを発行しました。 使わずに貯めておくと価値が減ってしまうため、人々は進んで次の品物やサービスの注文にお金を使いだしたのです。 受け取った人もまた、期限が来る前に早く次の人に渡してしまおうとするから、お金
が早く回る。 そのために、ヴェルグルでは1年ほどの間に、住民の完全雇用達成、町の税収は八倍に増えて、総額一億三千万シリングという負債は解消。「ヴェルグルの奇跡」と言われました。

この逆利息の考え方は、ドイツの経済学者シルビオ・ゲゼル(1862年-1930年)の『自然的経済秩序』の説に基づきます。かいつまんで述べれば、「モノ」と「モノ」の交換では不便なので「モノ」と「お金」の交換が発達しました。ですから価値からいえば「モノ」=「お金」のはずなのですが、「モノ」はすり減ったり、壊れたりして価値を年々減少させて行くのに対し、「お金」は利息により年々増えて行きます。したがって「モノ」<「お金」となり、この関係は福利により年々増えて、しまいには天文学的開きとなります。

例えば、『ヨゼフが息子キリストの誕生のときに、5%の利子で1プフェニヒ(1マルクの100分の1)投資したとします。そして、ヨゼフが1990年に現れたとすると、地球と同じ重さの黄金の玉を、銀行から13億4000万個、引き出すことができるのです。』地球が13億個以上ですよ。とんでもない数字です。福利は指数的な成長を続けのでこうなります。

お金がお金を増やします。こうして余ったお金はどこへ行くのでしょう。現在20%の人々が世界のお金の80%を握っていると言われています。世界の80%の人々に使えるお金は20%です。

実体経済という言葉があります。その反対は虚体経済?、いえいえそんな言葉はありません。代わりに金融経済という言葉があるばかりです。ですから金融経済は「虚」の経済。実体経済に20%にお金しか無く、「虚」である金融経済には80%のお金が有り余っています。完全にバランスが狂ってます。

格差が開き、貧困が解消されず、環境が破壊されるのは、このせいでしょう。

近代経済学の父、ケインズは『雇用・利子および通貨の一般理論』においてゲゼルの思想について考察し、「将来の人々はマルクスの精神よりもゲゼルの精神からより多くのものを学ぶであろう」と言っています。

私の夢は、一日も早く、このゲゼルの理論に基づいたお金を使うシステムが地上に実現することなのです。「years0」、新紀元0年には是非実現して欲しいものです。

これが実現した時に、われわれに真の「夜明け」が訪れると思うからです。



■1月の予定■
(1)1月の支部研修会
 10月に好評だった「くつろぎ傾斜圧」をテー
マにした研修会を1月に開催いたします。

     【くつろぎ傾斜圧2】
    1、下痢止め  2、うっ血
    3、アレルギー 4、胃酸過多

※内容は変更となる場合があります。ご了承ください。
※以下のテキストを使用します。お手持ちの方は持参ください。
・均整講座集第5集(第2版の場合は第4集)
 講座集第12号 くつろぎ傾斜圧
・その他、野村ノートで該当するもの。
・姿勢保健均整専門学校の教科書「くつろぎ傾斜圧」でも可

・日 時 1月9日(日)
・場 所 笹塚区民会館
・時 間 午後1時〜午後4時50分
・料 金 会員・均整師¥1,000 一般¥2,000
※講師を招かない形式の研修会費へは、これま
 では無料で参加いただいてまいりましたが、
 1月より¥1,000を徴収させていただきます。
 ご了承ください。
※研修会後に新年会を開催します。 
 皆さんのご参加をお待ちしております。

【野村ノートご紹介】
 今回扱う「くつろぎ傾斜圧」の詳細が、野村ノート
『くつろぎ傾斜圧(P112/¥6000)』に掲載されております。
 東京支部事務所で常時依託販売をしておりますが、
1月の支部研修会会場においてまとめて注文を引き受けます。
この機会にどうぞお求めください。

『笹塚区民会館』
渋谷区笹塚 3-1-9
電話:03-3377-1060
交通:京王線 笹塚7分
交通:バス[渋63][渋67]
     [渋68][宿41]
     [宿45]系統
     「笹塚中学」2分
笹塚地図


■東京支部自主活動情報■
(1)第201回手技研究会
・日 時 1月20日(木)17時位〜21時位
     (毎月3回目の木曜日に開催しております)
・場 所 中野区大和町1-65-4増田ビル2F
     ザ・均整法せいたい
・問合せ 池田勝
・参加料 ¥1,000

(2)手技勉強会
 受者・整者・第3者が納得する「3つの納得」の
為を目標に、実際にクライアントを招いての実技及
び実技指導を実践しています。
 受者の施術料は、事故発生時に賠償保険の対
象にするために、初回〜3回まで1,000円、4回以
降は、3,000円を徴収しております。
・日 時 毎週木曜日10時〜21時(但し毎月3
     回目の木曜に限り10時〜17時位)
・場 所 手技研究会と同:ザ・均整法せいたい
・参加料 無 料


□あとがき□
あけましておめでとうございます。

今年も支部委員一同、「共生」をテーマに掲げ、みなさんとともに均整道を歩んでまいります。

年末の村松陽一先生の講義では、くつろぎ傾斜圧のお話があり、そのなかで「亀井師範の発見された姿勢」についてご紹介くださいました。

昨年より東京支部では、『身体均整法』らしさを探す研修の場を設ける事が多くなっております。

亀井師範の声を届ける黒田ノートや、くつろぎ傾斜圧の考察等、どれも個人の研究では追いつかないような身体均整法を、「共生」のテーマのもとで研修しております。

みなさんの身体均整法を学ぶ強い姿勢を、より後押しできるような活動を続けていこうと思います。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。(矢作)


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