一般社団法人 身体均整師会東京支部ホームページ
〜身体均整師会東京支部のホームページ〜
東京支部だよりバックナンバー(2007年7.8月)

■■  第120号 身体均整師会 東京支部会報  ■■

◇ 東京 支部だより ◇

■■            2007年7.8月■

発 行 身体均整師会 東京支部

事務局 東京都小金井市本町1-2-14 コーポ牧田102

責任者 深沢 功


■第410回支部研修会報告■

6月の支部研修会は、今村和行先生を講師に迎え
『病院で治らない鞭打ち症の施術法』を中心に、
先生が普段行っている施術の流れ全体をご講義いただきました。      

(1)鞭打ち症の調整

圧痛点を見つけ、母指で軽く圧定。そのまま反対側の手で、受者の顔を逆側へ向ける。

 

抵抗がある角度まで首を向けたら、その手を離す。
すると圧定箇所に、受者の頭の重さの分だけ刺激が入る。
圧定箇所がゆるんだら、ゆっくり頭を正面に戻し、圧痛の有無を確認する。    
 

-------------------------

(2)四十肩・五十肩の調整

仰臥位で、痛い肩側の腕がどこまで外転するかを確認。受者にも知っておいてもらう。
(術者が納得するだけではなく、受者に納得してもらうのが大事です)  

両手を重ね、肩関節前面から上方に向かって皮膚の遊びをとった後、
真下に向かって圧を加え、ゆるめる。          

 

次に前腕を上下内外にゆさぶったり、
回したりすることで肘関節をゆるめる。  

 

このときに、痛い肩関節を刺激しないよう一方の手で上腕を固定しておく。    
 
再び仰臥位で腕を外転し、可動域が増えていれば終了。             
 

-------------------------

また高血圧、糖尿病、心臓病など、
生活習慣病の予防、調整法として、足関節調整の自動法をご紹介いただきました。 
    

両足は肩幅に開き、かかとを浮かさずにしゃがみ込めればOKです。これができるよ
うになったら、背中(腰)に手を回して組めるようになればさらに完璧とのこと。 


 

生活習慣病の方の多くはアキレス腱が硬いので、
この方法で足首がやわらかく使えるようになると、
予防や調整になるとのことでした。               

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

■8月の予定■

(1)8月の支部研修会

・8月19日(日)施術問題交換会
・場 所 笹塚区民会館
 http://www.city.shibuya.tokyo.jp/est/kmkaikan/km_sasazuka.html
・時 間 午後1時
・講 師 田川直樹先生、他
・料 金 東京支部会員・養成講座の学生
     =¥1,000
     他の支部会員・他の会の均整師
     =¥2,000
     一般の方
     =¥3,000    
※施術問題交換会の参加費は通常より安く定めております。

8月は施術問題交換会として、
田川先生を始めとした鏡八重子先生のもとで勉強されている先生方の、
鏡先生に習った観察や手技、調整の組み立て方をご紹介します。

「特に学園在学中、または卒業したばかりで、
 臨床においてどこから手を付けてよいか分からない方の
 参考になるような構成にしたいと思います(田川)」             
  

-----*-----*-----*-----*-----*-----*-----*

2)今後の支部研修会
◎9月16日(日)
 講師:山口他津子先生
 講題:基本操作「揺すぶり」
   (四肢を使っての揺すぶり)  
 場所:笹塚区民会館
 時間:午前10時(お間違いのないように)

◎10月21日(日) 施術問題交換会

◎11月23日(金祭)
 講師:坂本元一先生(日本姿勢保健均整師会会長)
 講題:「脊髄神経反射法」
 場所:池袋・学園

◎12月16日(日) 講師:未定  

◎1月20日(日)
 講師:田川直樹先生
 講題:「調整の流れ:技が効かない! どうする?」

◎2月11日(月祭)
 講師:太田雅雄先生  

◎3月16日(日)
 講師:西脇幸宏先生
 講題:「相関関係を見つめる・その2」

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

■東京支部自主活動■

(1)第165回手技研究会

・日 時 8月16日(木)午後7時〜9時
・場 所 中野区大和町1−65−4増田ビル2階 ザ・均整法せいたい
     JR高円寺駅北口下車徒歩7分
   
http://maps.google.com/maps?client=safari&rls=ja-jp&q=中野区大和町
1−65−4&ie=UTF-8&oe=UTF-8&um=1&sa=N&tab=wl

・講 師 宮川幸次郎/池田 勝/金井周二
・内 容 『高円寺マニュアル2』

-----*-----*-----*-----*-----*-----*-----*

(2)手技勉強会

受者・整者・第3者が納得する「3つの納得」の為を目標に実践しています。   
   
受者の施術料は、初回〜3回まで1,000円、4回以降3,000円。
事故がおきた時に無料の場合は賠償保険の対象にならないためにこのようにしていま
す。
ご了承ください。     

・日 時 
     8月 2日(木)10時〜21時
     8月 9日(木)10時〜21時
     8月16日(木)10時〜18時
     8月23日(木)10時〜21時
・場 所 手技研究会と同:ザ・均整法せいたい

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

■東京支部よりお知らせ■

(1)フォローアップ講座

均整師会よりフォローアップ講座のお知らせです。
8,9月のフォローアップ講座は東京支部の田澤政博先生をお迎えします。
………………………………

【分かるからできる!! 均整法と漢方理論】

均整法にとって経絡経穴は運動力学線を考えるターミナルのようなものです.

今回2回にわたり漢方理論を誰にでもわかりやすく解き明かし、
均整法のより深い理解の手助けを致します

今回は2回にわたり漢方理論の側面より、均整法の根拠を誰にでもわかりやすく解き
明かし、
均整法のより深い理解の手助けを致します。
日常の臨床に絶対の自信が持てる大きなチャンスになるでしょう。

日 時 第1回 8月8日(水)
    第2回 9月24日(月)
    各12時〜18時

場 所 身体均整法学園

講 師 田澤政博先生
   (講師経歴)
  ・平成4年 東京衛生学園卒
  ・平成6年 東京医療専門学校教員養成科卒
  ・平成14年 身体均整法学園卒

内 容
   ・十二正経の流注と取穴、効用(「日本と中国の経絡の流注や経穴の違いや別
説」「経穴の効果」について)
   ・奇経八脈(その流注と異常経の診断)
   ・難経69難、75難と五行説と五行穴の用法
   ・観察点となる腹部反応点(これにより処置法を決定します)
   ・東洋医学と西洋医学を融合させたと言われる長野式鍼灸の治療法を用いた手
技も若干紹介します。

受講料:10000円(全2回)

申込・支払方法 郵便振替
 口座番号:00110−3−502133
 加入者名:身体均整師会 セミナー
 振込締切:平成19年8月1日(水)

-----*-----*-----*-----*-----*-----*-----*

(2)支部HPについて

東京支部にはHPがあります。
支部便りのバックナンバーや、支部会員のHPへのリンク集が掲載されています。
そしてHPをお持ちの方は是非リンクをよろしくお願いします。
本部への一般からの問い合わせは各会員のHPより辿ってこられる方が増えております。
支部研修会への一般参加も今後は増えていくでしょう。
http://www.kinsei.ne.jp/tokyo/

-----*-----*-----*-----*-----*-----*-----*

(3)活動予定

東京支部では『臨床見学会』の実地が検討されています。
養成講座の講師の先生やベテランの先生の施術所に伺い、
クライアントとして1人が施術を受けているのを参加者で見学させていただこう、と
いう指向です。

まだ詳細は未定ですが、1人の先生のところに対し数回の施術をお願いし、
それぞれの日に数人ずつ見学させていただき、
可能であれば解説なども交えながら施術を披露していただけるかもしれません、

費用なども未定ですが、受者が金額を負担するか、
受者と見学者が折半で支払う事になると思います。
今後、討議により少しずつ検討され実現していくと思いますが、
詳細は随時支部便りで案内させていただきます。

-----*-----*-----*-----*-----*-----*-----*

(4)黒田ノート入力作業のお願い

東京支部では黒田ノートの研究会をスタートさせましたが、
その第一段として、多くの方に読んでもらえるように手書のままになっている
黒田長一先生のノートを電子情報で残すことにしました。
その黒田ノートは大きく分けて次の3つの部分からなります。

A  第34〜43回の全国講習会の亀井先生の講義
B  第1〜9回の実技特別研修会
C  森原先生リンパ操法講義

手はじめに、Aの『第1〜9回の実技特別研修会』のテキストデータ化をいたします。
『実技特別研修会』は、
S46年(1971)2月より12月まで、全9回行なわれた、
身体均整法の理論と実技の実習を目的とした研修会です。
その内容は、すでに矢野暉雄先生によりまとめられ、
講座集特集号「均整』として発行されています。
講義のエッセンスが凝縮された素晴らしいものですが、
しかし、あまりに要約されすぎていて、研修会の細部を知ろうとするには無理がある
ように思います。

例えば
『…バランスということは段違いがあってもバランスなのである。
 平衡といういことは不自然性がないということである。
 …平衡といえば均等と違うのである。
 均整という中にはバランスがとれているいう意味も含まれているが、
 均等とは意味がちがうのである…』
と、三原則に関する興味深い内容が語られているのですが、
これらの事柄は割愛されてしまっているのです。

亀井先生なき今、一度も先生に接したことのない我々には、
こうした先生の言葉のひとつひとつが何にも増して貴重なものとなります。
当時の講義をそのまま録音テープより起こした
黒田先生のノートが重要なものとなってくるのです。

そこで、A4一枚、約1200字×約15ページ前後(1回分)の手書の文章を
ワープロに打ち込こむボランティア活動をしてくださる方
(幾らかの作業手間賃は払えるかもしれません)を募集します。
打ち込みの内容は以下の通りです。

第1回実技特別研修会(反射と反応と刺激の原理)
第2回実技特別研修会(刺激の実技指導)
第3回実技特別研修会(叩打法による筋肉反射)
第4回実技特別研修会(伸びの反射)
第5回実技特別研修会(震動操法)
第6回実技特別研修会(下腿関節の反射)
第7回実技特別研修会(上肢関節の反射)
第8回実技特別研修会(関節の調整)
第8回実技特別研修会(関節の調整)
第9回実技特別研修会最終回(背骨の関節・リンパ操法)

100名均整師を目指す経験の浅い方、ベテランの先生方、よろしくお願いいたします。

◇連絡先◇

(馬場久宏先生が体調不良の為、担当が秋島先生に変わりました)

秋島 香先生「花あかり均整舎」
      

-----*-----*-----*-----*-----*-----*-----*

(5)黒田ノートの閲覧について

手書の黒田ノートの閲覧も可能です。
現在、東京支部の事務局としてお借りしている、
天内登先生の施術所においてあります。
一部しかないので、貸出はできませんが、
付近のコンビニでコピーすれば持ち帰ることもできます。
手書のため、読むのには、慣れる事が必要ですが、
歴代の先生方のご苦労を忍ぶことも勉強になるかもしれません。

(天内身体均整院:〒184-0004、
 東京都小金井市本町1-2-14コーポ牧田102)

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

■均整倶楽部より新潟被災地ボランティア案内■

新潟の太田先生を通じて、柏崎市の隣町刈羽村のボランティアセンターにボランティ
アの企画書を提出しました。
今回、均整倶楽部や東京支部などの協力を得て、
現地へ行きボランティアとして施術を行ないます。

日程は、7月29日(日)、8月5日(日)の2日間です。
10人くらい集まらないと多くの人をできませんので、1人でも多くの協力者を募集い
たします。
移動手段は前回と同じく車で、
関越高速を長岡ジャンクションで北陸高速に乗りかえ、
次のインターである西山インターを降り、現地はそこから10分位の所に位置します。

申込は均整倶楽部太田まで。どうぞ宜しくお願いいたします。

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

■野村ノートについて■

東京支部では黒田ノートを復刻させる作業がスタートしましたが、
亀井師範の言葉を余すとこなく記録し編集されたものに、
佐賀の野村宣行先生の通称「野村ノート」があります。

亀井師範が誕生させた身体均整法には、原理原則というものがあります。
その原理原則に基づいて、様々な手技を応用し施術していくのです。
講座集復刻版では、様々な素晴らしい技術の数々が披露されていますが、
そこで割愛された亀井師範の言葉のなかに、そうした原理原則が隠されています。

東京支部の天内先生がその野村ノートの販売の窓口となっています。
今後、支部研修会の受付にて注文を受けられるようにいたしますので、
どうぞ身体均整法をより深く学ぶ助けにしていただけたらと思います。(矢作)



Copyright 2006 身体均整師会東京支部 All Rights Reserved.