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東京支部だよりバックナンバー(2006年9月)

■■  第111号 身体均整師会 東京支部会報  ■■

◇ 東京 支部だより ◇

■■           2006年9月■

発 行 身体均整師会 東京支部

事務局 東京都小金井市本町1-2-14 コーポ牧田102

責任者 深沢 功


 ●●●●第402回支部研修会報告●●●●

8月13日の支部研修会は「施術問題交換会」として行われました。

その中で片岡久雄先生を講師としてお迎えし 整形外科的検査法と徒手筋力テストを施術に生かす為の 具体例を講義していただきました。

『徒手筋力を読み解く〜シリーズ1(骨盤)』

・整形外科的検査法のひとつである徒手筋力テストを亀井師範は「筋力」ではなく「可動域」に焦点を当て体型調整に応用した。

・均整では、整形外科的検査法の動作をそのまま、もしくは応用して使うが 「筋力が強いか弱いか」ではなく「どちらが行きにくく、どちらが行きやすいか」を比較し、調整する側をそれにより決めて操作する。

例)外転しにくい右足を、内転の方向に調整して外転しやすくする操作。

・筋力テストも、弱い側の筋肉に筋力をつけてバランスをとるという意味で使うと調整になる。

例)外転しやすい左足を把持して内転の方向に力を入れてもらい左足内転筋群の筋力を筋ポンプ作用によりアップさせると右足も外転しやすくなる。

・縫工筋は起始と停止のどちらを固定と考えるかによって骨盤の拡大・縮小の両方に作用する。

膝関節が固定(伸びている)いる時は

a 股関節をまげ、大腿を外旋させる → 骨盤の拡大

b 下腿を固定すれば、骨盤を前に傾ける → 骨盤の縮小 (身体運動の基礎より)

【縫工筋の調整法】

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支部会員の方から、 昨年広島で行われた第107回 全国講習会の講義録内の疑問について 支部研修会で取り上げて検証して欲しいとの声をいただきました。

そこで施術問題相談会において それを参加者全員で検証してみました。

講義録43頁の項目7

武田良雄先生によるご講義 『体の捻れをとる調整法(三指半操法)』

・膝を立てた状態で左に倒しやすくする為に 【右足】の【外側】の三指を【背屈】させ〜

・膝を立てた状態で右に倒しやすくする為に 【左足】の【内側】の三指を【底屈】させ〜

とあるが、右と左で操法が違っていていいのか? という疑問でした。

三指半操法は山本宣良先生が考案された操法です。 均整法とは違った背景から誕生したのですが、 均整法の技術等を取り込み、様々な改良を加えられたようです。 その後、さらに多くの先生方が均整法に取り入れようと試行錯誤したものが、今日に至って伝わってます。

施術問題相談会にて当時の様子を覚えている先生にそのやり方を披露していただきました。 三指半操法初期における方法とそこから派生した現在伝わっている方法とでは、 使用される先生方の臨床の場において時を経るうちに 独自のさまざまな解釈等が加えられているのでしょう。 広島の全国講習会で発表された操法とは若干の違いがあります。

当時の操法では、

・体の捻れをとる為だけの操法ではなかったようです

・左右どちらに回旋等の差があっても、左/右足両方に刺激を与えていました

・仰臥位となります

・両腕を(恐らく両肩が同じ位置になるように)広げ上半身の形を揃え

・(順番があり)まず右足から行います

・右足をいっぱいに開き、ちょっと戻したところで

・アキレス腱を支え足を少し持ち上げ、 側の三指を背屈させ一度戻し、ストンと下に落とします

・次に左足を右足と同じような状態にし、 側の三指を底屈させ一度戻し、ストンと下に落とします

・これを左右それぞれ五回ずつ行い終了します

何故右を背屈させ、左を内屈させるのか、 この説明は特になかったそうです。 均整法で云うところの「右足=あげる」「左足=さげる」 この理論が応用されているのかもしれません。 ただ決め事としてそのようにした方がより効果的だったのだと思います。

1987年3月6日に池尻大橋でのスクーリングの様子を収めたビデオがあります。 その中で山本先生が三指半操法を指導されている様子がありました。 現在、東京支部ではそういったたくさんの資料などの目録を作成し、 なるべく多くの均整師の方が閲覧できる環境を整えるべく活動しております。

●●●●18年10月の行事●●●●

(1)第403回支部研修会

・日 時 10月8日(日)午後13時〜17時

・場 所 笹塚区民会館 京王線笹塚駅徒歩7分  

・内 容 施術問題交換会(徒手筋力を読み解くシリーズ2:肩/肩甲骨) 講師:小酒井外記先生

・料 金 東京支部会員 1,000円 養成講座学生 1,000円  他支部・他師会均整師 1,500円 一般  3,000円

十月の研修会においては、八月に引き続き通常の講習会とは違った雰囲気のなかで、 参加したすべての人がそれぞれの問題などを自由に発言できる場所を提供できれば、と考えています。 小酒井外記先生を囲んで、多くの方が均整法に触れられる場となればと思います。

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※今後の支部研修会は次の通りです。

11月23日(木)/ 三浦宏明先生 / 内容未定

12月10日 / 星野一彦先生 / 横隔膜操法、他

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(2)手技研究会    

・日 時 10月19日(木)午後7時〜9時   

・場 所 中野区大和町1−65−4増田ビル2階 ザ・均整法せいたい  JR高円寺駅北口下車徒歩7分

・講 師 池田 勝/金井周二   

・内 容 「高円寺マニュアル(2)」

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3)手技勉強会 受者が納得し、整者が納得し、第三者が納得する 「三つの納得」の為を目標に実践しています。

受者の施術料は、初回〜3回まで1,000円、4回以降3,000円。 事故がおきた時に無料の場合は賠償保険の対象にならないためにこのようにしています。 ご了承ください。  

・日 時

10月 5日(木)午前10時〜午後9時

10月12日(木)午前10時〜午後9時

10月19日(木)午前10時〜午後6時

10月26日(木)午前10時〜午後9時  

・場 所 中野区大和町1−65−4増田ビル2階 ザ・均整法せいたい  JR高円寺駅北口下車徒歩7分

●●●● 連 絡 ●●●●

(1)支部運営の有志募集 支部委員と一緒に活動する有志を募集しています。 都合のよい日時のみの参加でも可能です。 興味をもたれた方は支部事務局、お近くの支部委員までお気軽にお問い合わせください。

【研修班】  支部研修会の参加者受付、資料のコピー・配布、簡単な写 真撮影

【広報班】  支部だより作成、発送作業 。インターネットの支部ホームページの更新等。

【DVD班】  研修会のビデオ撮影。ビデオをDVD化して複数枚つくる作業。  DVDの配布(遠方より受注のあった場合)。

【資料班】  東京支部所有の書籍、音声・映像記録などの資料調査。目録の整備。

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(2)担当の矢作まで「メール配信希望」の旨をお知らせ下さい。

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(3) 東京支部では、皆様からの意見/情報などを随時受け付けております。

また支部便りに載せたい告知や情報などありましたら、担当の矢作までご連絡ください。

●●●●あとがきの代わりに●●●●

九月三日から四日にかけて支部研修旅行が行われ、鬼怒川温泉へ行きました。

現地につくなり、若手とベテランがペアを組み互いの施術交換をしました。 その後ひと部屋に集まり、相互施術での疑問などを題材にディスカッション。 お昼過ぎから夕食時間前の研修は、あっという間に終了しました。

夕食後再びひと部屋に集まっての二次会。 ここでは、均整院の経営などたくさんの雑談が飛び交いました。 本当の意味での均整談議はこういった場でしか交わされないのかもしれません。

2日目は観光となり、田子作饅頭や各種漬け物などをお土産に、帰京の途に就きました。

若手均整師にとっては、健康博などでの人前での施術同様、 こうした場などで大先輩に受けてもらう施術は技術向上もさることながら、 気持ちの上で開業へのはずみをつける貴重な経験となります。

身近にあり過ぎて、みなさんの考えの外になってしまっているかもしれない支部研修。 均整で独立し、余裕のある生活を送りたいと願う者にとっての、実は宝の山なのです。 あなたが100名均整師を実現する為の『具体的な方法』が必ず見つかります。(田川)

【支部会員全員の成功を祈願する支部長】



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