身体均整法の施術について

一、調整施術を受ける方の自覚する心身の状態、また要望についてしっかりと話を伺います。

身体均整法は健康開発だけでなく頭脳開発や容姿開発も目的としています。お仕事や最近の生活習慣はもちろん、性格や行動の傾向、過去の習慣や事故なども現在や未来の心身の状態に関係しますので、いろいろとお聞かせください。特に、病気や怪我により医師の治療を受けていたり、過去に外科手術を受けたことのある方、装具や置き鍼、湿布などを身につけている方、後遺症や体質により特別弱いところがある方などは、安全のために漏れなくお聞かせください。。

二、調整施術を受ける方の身体の様々なバランスを、運動系の三原則に即して十分に観察します。

身体均整法における運動系の三原則とは、形のバランス、動きのバランス、力のバランスを言います。形については、身体の前後左右の歪みや捻じれ、各部の長短や大小、凹凸など、様々に細かく観察します。動きについても、胴体や手足の大きな動きだけでなく、例えば脊柱を構成する個々の骨の小さな動き、あるいは骨盤を構成する骨同士のわずかな動き、皮膚の伸び縮みなどまで、力についても、筋力だけでなく関節の安定性や弾力、触覚・痛覚など各種の感覚の強弱、内臓の活動など、様々な視点からきめ細かい観察を行います。

三、調整施術を受ける方の個性や体調に応じ12種体型を参考に適切な手技を選択し、安全で効果的な刺激を加えます。

身体均整法は手技の多彩さも特徴です。安全で心地よい刺激を用いて、力まかせではない効果的な調整施術を行います。身体は各部が相互作用を持っており全体が関連していますので、身体均整法ではその全体像を「体型」としてとらえ、聞かせていただいた内容や観察結果を12種の体型パターンを参考にして分析を行ったうえで、刺激を加える部位や順序、使用する手技の種類を選択します。なお、調整施術を受ける方本人に特定のポーズをとっていただく、力を入れていただく、意図的に息を吸ったりはいたりしていただく、などをお願いしたうえで刺激を加えることもあります。

四、刺激を加えた後は再度観察を行い、身体のバランスが改善したか必ず確認します。

身体均整法の刺激により、その場ですぐに身体の形、動き、力のバランスが改善することが多々あります。刺激を加えた後に再度観察を行ったり御本人に感覚の変化をお聞きすることで、刺激の効果を確認するようにします。確認結果によっては追加調整を行ったりあるいは刺激を打ち消す調整を行う事もあります。

五、必要に応じて生活習慣の改善などの適切なアドバイスをします。

良好な身体のバランスを維持するには御本人の取り組みが大切です。生活習慣の改善や簡単な体操、自分でできる簡単な手技などをお勧めすることがあります。