『身体均整法研究』創刊号の発刊
- 1949年、身体均整協会が設立されて以来、故 亀井進先生をもとに多くの知見が生まれ、後進の人材が育成されてきました。21世紀をむかえ、手技療法や運動系に対する理解が広がりつつあるいま、世の人々に身体均整法を学ぶための共通のよりどころを提供することは、一般社団法人身体均整師会のはたすべき大切な役割であると考えます。わたしたちは、故 亀井先生に倣い、手技療法の可能性を信じ、多くの病める人に光を届けるために、ここに雑誌『身体均整法研究』を創刊します。『身体均整法研究』は、内外のあらゆる身体均整法に関わりを持つ人々からの原稿をもとめ、開かれた議論と研究発表の場を提供します。
発刊のことば
目次
- 発刊のことば 一般社団法人身体均整師会会長 三浦宏明
- 2014身体均整法研究ダイジェスト 学会誌編集チーム
- 12種体型における原則欠如と調整点の考察 村松陽一
- 『脊髄反射的療法』 現代語訳 小柳弐魄
- 症例集積のためのエクセルフォーム入力の手順解説 櫨山毅
- 『日本療術学』における科学性と超越論的現象学 三浦宏明
- 身体均整法研究投稿規定 編集部
- 編集後記
巻頭言
論文・評論・解説
お知らせ
群性体としての多様な研究領域の俯瞰図
2014身体均整法研究ダイジェストは、掲載論文の紹介とともに、身体均整法の技術領域、研究領域を俯瞰して、今後の研究の展望についてまとめています。身体均整法は、重心傾斜と姿勢矯正の技術ですが、その基盤に脊髄神経反射（スポンディロセラピー）、関節運動学（オステオパシー）、脊椎矯正（カイロプラクティック）、経絡反射（東洋医学）、体質矯正（十二種体型）を背景として持っていることが特徴です。その様子は、ジャン・ピアジェの「群性体」の概念に近く、多様な研究領域を持っています。
小柳弐魄『脊髄反射的療法』現代語訳では、国立国会図書館のデジタルライブラリーの資料公開に依拠しながら、エイブラハム（Albeit Abram）の原典『Spondylotherapy』などを参照しつつ、身体均整法の原点である脊髄神経反射法の基礎的な資料紹介をおこなっています。
